「Plaud Note」は録音したデータの文字起こしや要約を行ってくれますが、セキュリティ上の問題が懸念されます。
仕事で使う場合、「会社の会議を録音して情報漏洩しない?」「録音した内容がAIの学習に使われない?」「クラウドにデータが残り続けるのでは?」と不安に感じる方もいるでしょう。
特に重要度の高い会議やインタビューでは情報漏洩のリスクに注意を払う必要があり、トラブルの内容によってはクライアントに対する信頼や社内でのポジションを失うことになりかねません。
また、単なるボイスレコーダーではなく、「AI搭載ボイスレコーダー」という観点からも情報漏洩対策が必要になります。
この記事では「外部の人間が閲覧できる仕組みはあるのか?」「情報の機密性は高いのか?」といった気になる情報を紹介していきます。
- 録音・文字起こし・要約は、明示的に同意しない限りAI学習に使われない
- Plaudが利用するAI事業者には、契約上のゼロリテンションと学習不使用が適用される
- Private Cloud Syncをオフにすれば、処理後のデータをPlaudサーバーへ残さない運用ができる
- 日本リージョンのアカウントにはAWS Japanが用意されている
- 保存中はAES-256、通信中はTLS 1.2以上で暗号化される
- ISO/IEC 27001・27701、SOC 2 Type IIなどへの対応を公表している
- それでも誤共有・端末紛失・アカウント管理などのリスクは残る
技術的な難しい話だけでなく、業務で使う上で実際どうなのか?という部分についても解説していきます。
実際の使用者の意見が気になる方は、Plaud Noteの筆者によるレビュー・評判を参考にしてください。


Plaud Noteの録音データはAIの学習に使われない
「Plaud Note 学習させない」と検索している方が最も気になるのは、録音した会議や取材の内容がAIモデルの学習に使われるのかという点でしょう。
PlaudのAIデータ利用方針では、ユーザーが明示的に同意しない限り、音声・文字起こし・要約などのコンテンツをAIや機械学習モデルの学習・最適化・開発に利用しないと説明されています。
対象には、次のデータが含まれます。
| AI学習に使用しないと明記されているデータ | 具体例 |
|---|---|
| 音声 | Plaud Noteで録音した会議・取材・通話など |
| 文字起こし | AIが生成した発言全文 |
| 要約・ノート | 議事録、要点、AIが生成した出力 |
| 関連データ | コンテンツに関連するメタデータ |
「学習させない設定」を探してオフにする必要はありません。
ただし、今後AI学習への協力を求める画面が表示された場合は内容を確認し、同意しない選択をしてください。
Plaud Noteに情報漏洩リスクはある?どんなセキュリティがある?
現在のPlaudはAI学習への不使用、暗号化、第三者認証など、複数の対策を公表しています。
それでも情報漏洩リスクは残ります。特に注意したいのは、サービスへのサイバー攻撃だけではなく、利用者による誤共有や端末・アカウントの管理ミスです。
- アプリをインストールしたデバイスそのものを紛失すると重大な情報漏洩リスクになる
- クラウドストレージを使う場合は管理権限に注意する必要がある
- 公開リンクを誤って共有すると第三者に見られる
以下からは、Plaud Noteが実施しているセキュリティ対策や、Plaud Noteの仕組みについて紹介していきます。
「AIに学習されない」と「クラウドに保存されない」は別
laud Noteの安全性を考えるうえで、ここは特に重要です。
AIモデルの学習に使われないことと、Plaudのクラウドへ録音データを保存することは別の話です。
Plaudには「Private Cloud Sync」という同期機能があります。
有効にすると、録音・文字起こし・要約がクラウドへアップロードされ、Plaud App・Plaud Web・Plaud Desktopなど、同じアカウントでログインした端末からアクセスできます。
| Private Cloud Sync | 新しい録音データの扱い |
|---|---|
| ON | Plaudのクラウドへ自動的にアップロード・同期される |
| OFF | 録音は端末側に保持され、クラウドへ常時同期されない |
| OFFでAI処理を実行 | 処理に必要なデータだけクラウドへ送られ、処理後はPlaudサーバーから削除される |
Plaudの説明では、Private Cloud Syncがオフの場合、録音・文字起こし・要約は処理完了後にサーバーから削除されます。
したがって、機密性を重視するなら、Private Cloud Syncをオフにすることでサーバー側に永続的なコピーを残さない運用が可能です。
Cloud Syncをオフにしても完全オフラインにはならない
Private Cloud Syncをオフにしていても、AIによる文字起こしや要約を利用する際はクラウド処理が必要です。
「Cloud Sync OFF=一切クラウドへ送信しない」ではありません。 外部送信そのものが禁止されている会議や、クラウドAIを利用できない情報を扱う場合は、Plaud NoteのAI処理を実行してよいか社内の担当部門へ確認しましょう。
また、Private Cloud Syncの案内によると、同期をオフにしても、すでにクラウドへアップロードされた録音は自動削除されません。過去のデータも消したい場合は、録音一覧から手動で削除する必要があります。
- オフにした後の新しい録音は端末側に保持される
- AI処理を実行するときは必要なデータがクラウドへ送られる
- すでにクラウドへ同期したデータは、オフにするだけでは消えない
- 過去のクラウドデータは録音一覧から個別に削除する
日本リージョンの録音データはAWS Japanに保存される
現在Plaudが公開しているクラウドインフラはAmazon Web Services(AWS)です。セキュリティ・コンプライアンス情報では、アカウント地域ごとの保存先を次のように案内しています。
| アカウント地域 | クラウドインフラ |
|---|---|
| 日本 | AWS Japan |
| EU・EEA | AWS Frankfurt(ドイツ) |
| 北米・南米 | AWS US-West(米国オレゴン) |
| アジア太平洋 | AWS Singapore |
日本リージョンとして登録されたアカウントの録音などは、AWS Japanが保存先になります。
アカウントの国・地域は、登録時のIP所在地などのネットワーク環境をもとに設定されます。海外滞在中やVPN・社内ネットワークの利用中に登録した場合は、Plaud Appの「設定」→「アカウント」→「国/地域」で確認しておくとよいでしょう。詳しい確認方法はPlaud公式ヘルプで確認できます。
なお、録音などのコンテンツ保存先と、アカウント情報・サポート・ウェブサイト利用情報を含むすべての個人データの処理場所は同じ意味ではありません。Plaudのプライバシーポリシーでは国境を越えた処理の可能性も説明されているため、法人のデータ所在地要件を確認するときは両方を確認してください。
保存中はAES-256・通信中はTLS 1.2以上で暗号化
Plaudは、クラウドへ保存するデータと通信中のデータに、それぞれ暗号化を採用しています。
| データの状態 | Plaudが公表している暗号化方式 |
|---|---|
| クラウドなどに保存中 | AES-256 |
| 端末・サーバー間などで通信中 | HTTPS/TLS 1.2以上 |
AES-256やTLSは、企業向けのクラウドサービスでも広く使われている暗号化方式です。
ただし、暗号化されていることと、情報漏洩が絶対に起こらないことは同じではありません。 正しい相手だけに共有する、アカウントを保護する、不要なデータを削除するといった運用も必要です。
ISO 27001・SOC 2 Type IIなどの安全基準に対応
2026年現在、Plaudは複数の第三者認証・監査・コンプライアンスへの対応を公表しています。
| 認証・基準 | 主な対象 |
|---|---|
| ISO/IEC 27001:2022 | 情報セキュリティマネジメントシステム |
| ISO/IEC 27701:2019 | プライバシー情報マネジメントシステム |
| SOC 2 Type II | セキュリティ・可用性・機密性に関する統制の運用状況 |
| GDPR | EUの個人データ保護規則への対応 |
| HIPAA | 米国の医療情報保護要件への対応 |
| EN 18031 | 欧州の無線機器向けサイバーセキュリティ要件 |
ISO/IEC 27001・27701は、単一の機能を「絶対安全」と認定するものではなく、組織として情報セキュリティやプライバシーを管理する仕組みを評価する規格です。
SOC 2 Type IIは、セキュリティなどに関する内部統制が、一定期間にわたって適切に運用されたかを確認する監査です。Plaudは、証明書や関連資料をTrust Centerで提供しています。
ISOやSOC 2は、Plaud Noteの安全性を判断する重要な材料です。ただし、将来の事故を防ぐ保証ではありません。
法人で利用する場合は認証の有無だけでなく、保存先・外部AIへの送信・削除方法など、自社の情報分類ルールまで確認しましょう。
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Plaud Note本体を紛失した場合に情報漏洩してしまう?
Plaud Note本体を紛失した場合でも、Plaud Noteから録音したデータを取り出すことはできません。
一方でアプリの「PLAUD AI」をインストールしてあるスマートフォンやPCを紛失した場合、ロックをかけていないと情報漏洩の大きなリスクに繋がります。
また、公式サイトでも紛失時・本体変更時のFAQが以下のように記載されています。
Plaud Note本体が移り変わっても、以前と同じアカウントでご登録いただきましたら、有効期限内であればAIメンバーシップは継続されます。
但しその際、必ず同じアカウントでご登録いただくようご注意ください。
また、元のPlaud Note本体でクラウド同期を「オン」にしていた場合、新しい製品に同じアカウントを紐付けて頂きますとデータも同期されます。
引用元:Plaud Noteサポートページ
ちなみに、Appleの「探す」アプリと連携することで、「Plaud Note Pin」「Plaud Note Pin S」「Plaud Note Pro」の位置を特定して探すことができます。
物忘れが多い方、iPhoneを使っている方は、探すアプリが対象のモデルを購入するのも紛失の対策になります。通常のPlaud Noteでは使えない機能なので、購入の際は間違えないようにしましょう。
Plaudに保存した録音データは削除できる
「仕事を辞めた」「重要な案件が終わった」など、Plaud上にデータを残しておきたくない場合もあるでしょう。
Plaudでは録音・文字起こし・要約をユーザーが削除できます。以下がPlaudにおけるデータの扱いです。
| 操作 | データの扱い |
|---|---|
| ユーザーが削除 | プライマリストレージから即時削除 |
| バックアップ | 自動同期で削除を反映 |
| AIプロバイダー | 処理後のデータ保持なし |
| アカウント削除 | バックアップを含め完全削除 |
Plaudアカウントそのものを削除した場合は、クラウド保存された録音を含むアカウント関連データが永久に削除され、復元できません。
「もう必要ないデータを保存し続けない」という運用も重要です。
特に顧客情報や社外秘の会議を扱う場合は、保存期間についても社内でルールを決めておくとよいでしょう。
社内で使用する場合には許諾を得ること
Plaud Noteのセキュリティ対策が充実していても、会社の会議を自由に録音してよいとは限りません。
社内で使う場合には、システム部門や上司に使用の許諾を得るべきです。
多くの会社では新規のデバイスを使用・購入する際には稟議が必要になり、社内でPlaud Noteをいきなり使用すると盗聴と何ら代わりないため、最悪の場合は懲戒処分が下ることが考えられます。
ただし多くの文字起こしアプリと違い、Plaud Noteは物理的なデバイスである点から、アプリを申請するよりは稟議を通しやすい・導入しやすいといったメリットがあります。
もちろんフリーランスの方や、個人事業主の方もインタビューなどで使用する際には録音の許可を取りましょう。
Plaud Noteの安全性・情報漏洩に関するよくある質問
- Plaud Noteに録音した内容はAIの学習に使われますか?
-
Plaudの2026年9月時点の方針では、ユーザーが明示的に同意しない限り、録音・文字起こし・要約はAIモデルの学習、微調整、評価、改善に使われません。外部のAI事業者にも、契約上の学習不使用とゼロリテンションが適用されると説明されています。
- Plaud Noteに「学習させない」設定はどこにありますか?
-
Plaud Noteを利用する際、通常は設定を変更する必要はありません。学習に使わないことが標準で、学習へ利用するには明示的なオプトインが必要です。今後、同意画面が表示された場合は、内容を確認して同意しない選択をしてください。
- Plaud NoteのPrivate Cloud Syncをオフにすればデータは外部へ送られませんか?
-
Plaud Noteの常時同期は止められますが、文字起こしや要約を実行すると、その処理に必要なデータはクラウドとAI事業者へ送られます。完全なオフライン利用ではありません。
- Plaud NoteのCloud Syncをオフにすれば、過去のクラウドデータも消えますか?
-
いいえ。同期をオフにしても、Plaud Noteを使ってアップロード済みの録音は残ります。過去データをクラウドから消したい場合は、録音一覧から手動で削除してください。
- Plaud Noteを紛失すると録音を見られますか?
-
Plaudは、アプリへ転送済みの録音を本体から自動削除し、紐づけたアカウント以外からアクセスできない仕組みになっています。ただし、紐づけをしているスマートフォン本体を紛失した場合のリスクは別です。紛失時はサポートへの連絡、アカウント保護、端末の遠隔ロックを速やかに行ってください。
まとめ|Plaud NoteはAI学習・暗号化・認証まで安全対策が強化されている
Plaud Noteの情報漏洩リスクと安全性について、2026年現在の公式情報をもう一度整理します。
- 録音・文字起こし・要約は通常AI学習に使用されない
- OpenAI・Google・Microsoftにも処理データを残さない
- 日本アカウントのデータ保存先はAWS日本
- 保存データはAES-256、通信はTLS 1.3以上で暗号化
- ISO/IEC 27001・27701、SOC 2 Type IIなどに対応
- Private Cloud SyncをOFFにした運用も可能
- 公開リンク・アカウント・スマートフォンの管理には注意が必要
どこにデータを保存するのか、AI処理後にデータを残すのか、どのセキュリティ基準を満たしているのかといった情報はかなり具体的に公開されています。
一方で、情報漏洩リスクをゼロにできるサービスはありません。
Plaud Noteを仕事で使うなら、「AIに学習されるか」だけではなく、「クラウドへ何を保存するか」「誰と共有するか」「アカウントをどう守るか」まで含めて管理することが重要です。
社内で使う場合には必ず稟議を通すようにし、リスクについて説明できる状態でなければいけません。
フリーランスの方や個人事業主の方でも、録音の際には相手方に許可を取ってから利用しましょう。


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